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地域日本語教室インターンシップ活動報告 2023


国際文化学科では、毎年、名古屋市国際交流課と連携した学科の科目として地域日本語教室へのインターンシップ派遣を行っています。2023年度は前期に17人の学生を派遣し、10月からの後期では5人が現在このプログラムに参加しています。
参加者のうち、前期+後期の長期参加である玉置さんの報告をご紹介します。

【報告者】人文社会学部 国際文化学科 玉置奈々さん

私は、2023年5月から2024年1月まで、あいち国際プラザ日本語教室に長期インターンシップとして参加させていただいています。長期インターンシップは前期と後期に分かれており、9月に前期を終えました。前期を通して気がついたことなどをご報告いたします。
あいち国際プラザ日本語教室では、中国やベトナム、オーストラリアなどさまざまな国出身の学習者さんが日本語を学びに来られ、大学院生や働いていらっしゃる大人の方がほとんどです。学習は会話を中心として行われ、初級、中級、上級のクラスがあります。学習者さんは自分のレベルにあったグループで日本語を学ぶことができ、私は初級と上級に参加させていただきました。

初級クラスでは、テキストを使用しながら日付や時間、家族構成など生活に必要な言葉を声に出しながら学びます。上級クラスでは、毎回学習者さんがスピーチを3分間順番に発表し、その後に他の学習者さんたちが質問をして会話力を培います。スピーチのテーマに決まりはなく、自分が行ってみたい日本の観光スポットや好きな食べ物、最近買った物がテーマになることもあります。

学習者と会話しながら授業を進める玉置さん

学習者と会話しながら授業を進める玉置さん

地域日本語教室でのインターンシップを通して、私はさまざまなことに気がつきました。
学習者さんは、私たちから何気なく出た言葉を聞き逃さず、その言葉はどのような意味なのか、どのようなときに使うのかを私たちに尋ねてくださいます。しかし、日本語を母語に持っていたとしても、すぐに簡潔な言葉ではっきりと伝えることは私にとって簡単なことではなく、言葉を教える難しさに気がつきました。
このインターンシップに参加するまで、私が抱く日本語教室のイメージは「日本語を学ぶための場所」という漠然としたものでした。実際に日本語を教える立場に立って日本語教室を見ていると、授業が始まる前や終わった後に学習者さん同士が楽しくおしゃべりしていたり、学習者さんと指導者さんがお互いに自分の育った国の文化や生活の仕方などを話していたりする姿をよく目にしました。私は、日本語教室は日本語を学ぶ場所であるだけではなく、お互いの文化や価値観を理解し合い、皆がリラックスできる場所でもあるのだと気がつくことができました。

10月から後期のインターンシップが始まりました。前期で得た気づきと経験を活かし、学習者さんが楽しく日本語を学べる環境をつくることに努めたいと思います。

使用する教材を手に

使用する教材を手に