学部?研究科?附属病院の歴史

学部?研究科?附属病院の歴史

HOME > 学部?研究科?附属病院の歴史 > 研究科?附属病院の歴史 > 総合情報センター > 歴代センター長の鼎談

総合情報センター

歴代センター長の鼎談

総合情報センターの過去?現在?未来を語る

初代総合情報センター長
(平成13年~平成18年)
神山 眞一初代総合情報センター長
(平成13年~平成18年)
神山 眞一 氏

第2代総合情報センター長
(平成18年~平成24年) 
鋤柄 増根 氏
第2代総合情報センター長
(平成18年~平成24年)
鋤柄 増根

第3代総合情報センター長
(平成24年~現在まで) 
三澤 哲也 氏
第3代総合情報センター長
(平成24年~現在まで)
三澤 哲也 氏

1. センター長時代の思い出など

三澤先生:

 神山先生、鋤柄先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。早速本題に入らせていただきますが、まずはセンター長時代の思い出ということで、初代センター長であられます神山先生から、センター設立時の経緯ですとか、ご苦労されたこと、印象に残っていることなど、お聞かせいただけますでしょうか。

神山先生:

 総合情報センターの構想案というのは平成4年(1992)頃にあり、すでに図書館と情報センターを一体化している大阪市立大学、横浜市立大学を前例としたものでした。案策定者の一人として構想案の実現を訴え続け、平成13(2001)年になって、ようやく実現しました。もともと総合情報センターの前身は「計算センター」という組織で、経済学部附属の色彩の強いものでした。その後計算センターは「情報センター」となり、情報センターが出来て2年後に図書館と一体となって、「総合情報センター」となりました。大変だったのは、計算センター所長時代の機器更新でした。機種選定委員会とセンター側の意見が合わない状況の中で所長になり委員会案に近い独自案で調整したことから全センタースタッフが退職してしまい、後処理が大変でした。あと、印象に残っているのは、学生証のICカード化ですね。当時は学生同士のアカウントの貸し借りが非常に問題になっており、それを解決するためにICカードを導入しました。導入にあたっては、学生証にアカウント機能を付与したものにまとめようと学生課と調整しましたが、難航しまして、大変でした。また、ICカードは当時国際標準になり損ねたFeliCaを採用しましたが、もしFelicaが廃れてしまったら、と不安でしたね。

三澤先生:

 神山先生、ありがとうございました。それでは鋤柄先生のセンター長時代の思い出ですとか、ご苦労なさったことなど教えていただけますでしょうか。

鋤柄先生:

 当時、総合情報センターは図書費の削減はしないという方針が維持されている状況でした。そもそも円高傾向で電子ジャーナル購入予算も今ほど厳しいことはなく、図書館は今よりも穏やかな状況だったと記憶しています。

三澤先生:

 学務情報システムを入れたのは、鋤柄先生のセンター長時代でしたでしょうか。

鋤柄先生:

 私がセンター長の時代ですね。導入にあたっては特段大きなトラブルはありませんでした。あと、テレビ会議システムの導入なんかもありましたね。

三澤先生:

 鋤柄先生、ありがとうございました。それでは私の方からも大変だったな、と思ったことを挙げたいと思いますが、何と言っても今回のこの365体育投注の災厄が印象として強烈です。今回ほどネットワークや無線オンラインサービスの重要性を感じたことはないと思っています。
  また、平成28年(2016)度には、本学が公立大学協会図書館協議会の会長校として全国大会を主催したことが印象深いです。その2、3年前から協議会改革の一環として各種規定の見直しや大会開催の簡素化などが推進されていましたが、その1つの総決算でもあったと思っています。

2. 現在から未来の総合情報センターに期待すること

鼎談はオンラインで実施
鼎談はオンラインで実施

三澤先生:

鼎談はオンラインで実施
鼎談はオンラインで実施

 それでは続きまして、現在から未来の総合情報センターに期待すること、ということで、まずは私の方から現状を報告させていただき、それから課題や総合情報センターの未来について、3人で語り合いたいと思います。
  まず情報部門では、電子学術情報のさらなる整備、無線通信環境を含むネットワークやアプリの充実やセキュリティ対策の実施などに力を入れて取り組んでおります。
  また、教育?研究における大学図書館の新しい役割にも積極的に取り組んでおり、そういった職務内容の多様化から、現在は副センター長を5名に増やしております。
  しかし、年々高騰する電子学術情報類や新しい情報技術への対応など、センターを取り巻く環境には厳しいものがあります。
  そこで、センターでは昨年、将来にわたる持続的な本学図書館?学術情報部門の充実と情報システム部門の推進を「全学的、効率的、安定的」な視点から提言する、将来プランを策定し、教育研究審議会にてご承認いただきました。
 プランでは、コレクションマネジメント方針の確立や全学的観点からの情報システムの整備などが謳われており、今後はこのプランをもとに、本学における学術情報?情報システムのより一層の充実に務めていく予定です。
  先生方の方で、これからのセンターに期待されることはどのようなことでしょうか。

鋤柄先生:

 情報システムに関して、山の畑キャンパス内の統合は進んでいますか。

三澤先生:

 情報システムに関しては、基幹部分と各部局部分との全学的統合を目指しており、それに基づくシステム更新を計画的に推進できるよう、現在、鋭意努力しております。

鋤柄先生:

 自分のセンター長時代には、機器更新時の機器調達などは大型家電量販店で購入すればよいのでは、という人もいました。保守なども考えて専門の業者から購入しないといけない、ということを理解してもらうのは大変でした。

神山先生:

 やはり情報に関する業者などはきちんと選定しないといけません。技術面がダメという場合がありますから。

三澤先生:

 なるほど。総合情報センターに期待されることはどういうことでしょうか。

神山先生:

 学内では昔からセキュリティは無料だという意識が強いです。その辺りをいかに分かってもらうか、ということが重要であり、それを納得させるのがセンター長だろうと思います。

鋤柄先生:

 端的に、図書館をぜひ建て直してほしいですね。図書館が今の状態だと、受験生である高校生には極めて受けが悪いと思います。うちの図書館は中身に関しては非常に先進的だと思うのですが、今の外観だとそういうところは伝わりにくいと思います。

三澤先生:

 やはり中央図書館がないのは寂しいですね。情報システム部門にせよ学術情報部門にせよ、どうしても縁の下の力持ち的な側面が強くなりがちですが、今後はもっと存在感を出し、学内にも名古屋市にもその重要性を一層ご理解いただけるよう努力して参りたいと存じます。
 お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。お伺いした事柄を今後の総合情報センター運営にまた生かしていけたら、と思います。
  本日は誠にありがとうございました。